ほくろ
一般的に「ほくろ」とは、皮膚にできる黒色や茶色の小さな斑点を指します。盛り上がっていたり、毛が生えていたりする場合もあるかもしれません。
「ほくろが気になる」という訴えで形成外科・皮膚科を受診する患者さんには「悪いものでないか心配」というかたもいれば、「良い悪いに関わらず取ってしまいたい」というかたもいらっしゃいます。
どちらの場合でも大切なのは、その「気になっているほくろ」が医学的に『悪性の可能性が高いかどうか』を診断することです。診断には、多くの場合『ダーモスコープ』という検査機械を用います。また患者さんから伺った「これまでの経過」を考慮することも大切です。
「美容的に気になるから」という理由で相談をされた患者さんのほくろが、診察で悪性の皮膚腫瘍と診断されたことは、当院でも過去に数例経験があります。
このため、ほくろについて相談をご希望の患者さんには、まずは保険診療で診察を受けていただいています。(日時予約『美容相談』枠での受診対象ではありませんのでご注意ください)
患者さんがほくろの除去を希望された場合、細胞の状態を確認すべきほくろについては、保険診療による切除手術の対象となります。明らかに良性のほくろの可能性が高く、医学的に切除の必要性が乏しいものについては、自費診療でほくろの除去を行います。