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ヘルペス(単純疱疹)

ヘルペス(単純疱疹)

ヘルペスは、「単純ヘルペスウイルス(HSV)」によって起こる感染症で、主に「口唇ヘルペス(HSV-1)」と「性器ヘルペス(HSV-2)」の2種類があります。初感染では発熱やリンパ節の腫れを伴い、水ぶくれやただれが生じることがあります。症状が治まった後にも、ウイルスは体内の神経に潜伏し、疲労・ストレス・紫外線・発熱などをきっかけに再発するのが特徴です。

口唇ヘルペスは唇やその周りに、性器ヘルペスは陰部や臀部に小さい水疱の集まりが出現し、痛みやかゆみを伴います。感染は、皮膚や粘膜の接触、唾液、性行為などを通じて起こります。発症初期は感染力が強いため、患部に触れた手で他の部位を触らないよう注意が必要です。

多くの場合、かゆみや違和感などの前駆症状(「チクチク・ピリピリ・ムズムズ」などと表現する患者さんが多いようです)が現れ、数日内に赤みと腫れが生じ、水疱が発生します。症状に応じて、抗ウイルス剤の塗り薬や飲み薬を処方します。

近年、ヘルペスの前駆症状がはっきりと認識できる患者さんに対しては、事前に抗ウイルス剤の飲み薬を処方しておき、前駆症状を感じたら速やかに自己判断で内服を開始する治療法が保険適用となりました。
これを“PIT(Patient Initiated Therapy)”と呼びます。

ヘルペスでいったん水疱が発生すると、皮膚の状態が治るまで数日以上要すことになります。PITが適切に行われると、水疱に至らずに済んだり、発症しても軽度で治癒したりすることが期待できます。 PIT処方を行う際には、医師が適応を判断する必要があるため、希望される場合は通院時に医師に相談してください。

こちらのブログ記事もご覧ください。
【ヘルペスの新しい治療法☆ムズムズしたら即!|文京区小石川もものマークのクリニック 院長ブログ】
https://ameblo.jp/momo-clinic/entry-12808198514.html

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:手島院長
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